ハンセン病・ハンセン氏病・癩病 どう呼ぶべきか

まぁ、まためんどくさいお話。

宮台氏がずーっとハンセン氏病と言っている。いや、たぶん間違った呼び方ではなんだけど、いくら人名のついた病気だからってわざわざ敬称とかいるのかねぇ。だったらカウパー*1なんかもカウパー氏腺になるんじゃねーか…と思ったらそうなってるのね。いや、それはそれでなんかいやなんだが。

そういえば、呉夫子は「癩菌でかかる病気なんだから癩病癩病と呼べ」といっておりました。
まぁ、根本には「癩病」という呼び方が本当に差別用語なのかという疑問があるんだろうなぁと思う。確かに、ハンセン病の方は今まで差別を受けてきたわけで、それは本当に気の毒な話なのだが、「癩」という言葉自体に差別的な意味合いがあったのかということはまた別問題じゃないかと。もちろん、健常者が「あの人癩なんだって」というときには差別的な意味がこめられていただろう。しかし、だ。それでは「あの人梅毒なんだって」というときにもそれと同じくらいの差別意識はあったのではないだろうか。もっといえば「あの人ハンセン病なんだって」と言ったときにも同じく差別意識がある場合もあるだろう。要するに、その病気を指し示す言葉が「癩病」としかなかったわけで、その言葉自体には差別的な意味はないのではないか。
たぶん、呉夫子の言葉の裏にはそんな意味があるのだろう。

まぁ正直、別にハンセン病でも特に困ることはないんだが。ただ、言葉自体が差別的ということが本当にありえるのかどうか、最近は落ち着いてきたようにも見える言葉狩りについて考えるのもなかなか大事だろう。

ちなみにハンセン病は英語じゃHansen's disease といいますが、正式にはLeprosyというらしい。
これって結局どういうことなんだろ。Leprosy=癩病ということか。おーい、左翼のみなさん、これもとっととなくしたほうがいいんじゃないの?

*1:よい子は知らなくていいですよ