プロレスにおける物語性の終焉と活字プロレスの衰退 序論


つい先日、プロレス専門誌である週刊ゴングが休刊しました。たった3,4誌しかないプロレス誌、その中でもシェア一位であったはずのゴングが休刊となった背景には、発行本社の経営状態の悪化という直接的な問題があるにせよ、プロレスとその専門誌との間にある関係が変化していったからではないかとふと思う。
特に、一般的な専門スポーツ誌とプロレス専門誌との大きな違いに、プロレスにおける物語性を伝える機能があるといえるだろう。その物語性と雑誌の間にはやはり大きな関係があったのではないかと考え、現代日本におけるプロレスの物語性の欠如に注目し、その結果その物語を伝える役割を持っていたはずの雑誌の勢いも衰退していったのではないかという考えが、本論のメインテーマである。

以下、本論考が辿っていく順序を述べていく。

1.プロレスにおける物語とはいかなるものか
2.プロレスにおける物語を雑誌はどう伝えたのか
3.なぜ現代のプロレスの物語性は衰退したといえるのか
4.物語性の衰退が雑誌に与えた影響は何だったのか
5.今後プロレス雑誌はどのような道を辿るのか

おおよそこのような道筋で論を述べていこうと考えている。

実は、この論考は私の卒業論文用に用意したもので、今現在で書けることはこれだけしかありません。だから序論なんだけどね。というわけで、進み次第ここに書いていこうかなと思う。でも、卒論の下書きをこんなところで書いていいのかなぁ。本当はもうちょっと書けるんだけど、今日はこの辺で。