みんなで露出狂になろう！〜権力との愉快な戦い方〜
自衛隊の行っていた監視活動をどう捉えるべきか。
メディアを見ているとなかなか面白い反応をしている。
たとえば、僕がふと見ていたワイドショーでは、司会のアナウンサーが「まったく、どうなっているんでしょうかねぇ」などとありきたりな怒りを見せている中で、周りのコメンテイターが「いや、情報収集や市民監視は別に問題はないと思います」なんて言っちゃうもんだから、アナウンサーも困っちゃって「いやぁ、そうですかねぇ」なんて一人空回りしてるなんてことがあったが、おそらくちょっとばかし軍隊とか権力とかについて考えてる人なら今回の事件を意外に大したことに思ってないんじゃないかなと思う。逆を言えば、このテレ朝のアナウンサーのなんちゃって市民センスは本当に見苦しいもんだった。
まぁ、新聞なんかでは「自衛隊は間違っている」とか「戦前のようだ」なんていってますが、多分彼らも客商売としてそういうことを言ってるわけで、記者の多くも「やっぱりな」ぐらいにしか考えてないように思う。
ことの善い悪いは抜きにして、権力なんてもんは基本的に市民を監視するもんだし、そんなこと言ったら公安なんてこんなことは日常の業務としてやってるわけだろ。警察がよくて軍隊がやっちゃ駄目って話にはならんだろ。どっちだって公権力の一部なわけだし、普段の生活のなかで拘束の権利を持つのは警察なんだし、公安の方がよっぽどタチが悪い。
要はね、権力なんてそんなもんだっていうことを考えておくことが大事で、そういうことを踏まえたうえで、どう戦っていくんですかって話なんだろ。本当に権力相手にしていくんなら、いまさらこんなことに驚く市民センスのほうが俺は問題のような気がするがね。
まぁ、賢いやつらは、知っていながら驚いたり怒って見せたりすることで、何も知らん人々に「自衛隊は危険です」って印象付けようとしているんだから、どっちが怖いんだかねぇ。
まぁ、今回自衛隊はアホだったよなぁ。こんなもんを外に出しちゃうんだから。しかも共産党から発表されるんだからなぁ。内部に共産党関係者がいるわけだろ。冷戦期だったら面白いことになってたんだろうなぁ。
さて、ついでに個人的な感想をひとつ。
僕は脳ミソが鈍いせいか、監視社会への恐怖にいまいち鈍感なんだよな。いやさ、そりゃ毎日の生活がさ、ずーっと見られてて、あの日コンビニでツナマヨと梅のおにぎりを買ったとか、夏目ナナのAVでナニをしてたとかっていうのをチェックされるのはもちろんいやなんだけどさ、今回の話とか街中に監視カメラが設置されるとかに関しては、特に後者に関しては、そんなに問題だとは思えないんだよね。東浩紀も何かで言ってたけど、監視カメラが気味が悪いっていうのは結局のところインテリの間ぐらいでしか通用しない話で実際の住民とかはやっぱりあったほうが安心だからカメラが増えてくわけじゃん。監視カメラには確実に犯罪抑止効果はあるはずだし、俺が親だったとしたら子供にはそういう場所を通って帰ってきてもらいたいわけよ。
それから、今回のことにしても、街宣活動とか講演会で話したことばっかなんだから、いわゆる公的な意思の表明を受け手がどうしようがそれは勝手で*1、それをイチイチ気にしてたら言いたいことなんてちっとも言えないわけですよ。もちろんシロートのブログと自衛隊の活動を同じ次元で捉えてもいかんのだろうけどな。
この国が一応言論の自由を認めている以上、自衛隊が監視したところで僕らをどうすることもできない。何かされても一応は裁判で闘えるわけだし。まぁ、ビラ配りで逮捕される世の中だから、何か言って牢屋にぶちこまれるんじゃないかっていうことを考える気持ちもわかるけどね*2。
まぁ、ひとつ許せばなし崩し的に盗聴とか盗撮とかをやりだすんじゃないかっていう意見はわかるが、そうならないように戦うことが大事なんだろうな。俺はさっきも言ったように基本的に管理社会とか監視社会への恐怖論っていうのはよくわからないんだよ。「お前もっと敏感になれよ」といわれてもちょっと困る。だって俺悪いことしとらんもん。
はい、まとめ。
・権力は基本的に市民を監視します。彼らは僕らを敵視します。
・それを踏まえたうえで戦略を練ることが必要です。
・権力にレッテル張りをされても、社会的に問題のある行為をしない限り大丈夫です。
・びびったりしたらそれこそ向こうの思うつぼです。
・自分の意見が正しいと思うんならどんどん見せ付けてやりましょう。
やりたきゃ勝手にやれ、ただし俺をとめられると思うなよ。
