やっぱ顔です〜キャリアアップという名の現実逃避〜

今日はグレンラガンについて書こうと思ったけど、それはまた今度にしよう。

最近、日本の新聞社のリクルートシステムが、米国みたいだったらなぁとふと思う。
米国の記者は基本的に大学でジャーナリズムを学び、その後まずは地方の無名の新聞社に就職するパターンが多いらしい。例外もあるだろうが、いきなりNYタイムズワシントン・ポストに就職するなんて人はめったにいないだろう。有力紙の記者になるためには田舎で実績を積み、徐々にスキルアップしていかなければならない。そういうわけで、米国有力紙の記者のレベルは当然高くなる。なんてったって全米から選りすぐりの記者が集まるわけだから。

翻って、日本はどうだろうか。
日本の全国紙の場合、社員のほとんどが新卒である。筆記試験や面接で選抜し、入社後オン・ザ・ジョブで記者として育てる。よって、記者としての才能は入ってみなければ判断できない。そのため、全国紙といえども記者としてそれほど大したことの無い人間だっていることだろう。
もちろん、日本には日本の事情があるわけで、現在の規模を維持するためにはどうしても新卒で大量に採る必要がある。それは仕方の無いことで、ぼくがなんだかんだ言っても無意味ではある。
ただ、どうせ全国紙と言っても東京と大阪以外じゃ地方の有力紙に負けてる現状からして、全国紙にそれほどの意義があるのかも怪しいところである。全国紙が地方に取材網を引かなくとも、地方の情報は地方紙と提携して情報を得ればいいのではとも思う。そういうところから地方分権って始まんじゃねーのとも言ってみるが、そうもいかないことは百も承知である。

ちなみに日本の記者の不祥事に記事の捏造でなく盗作が多いのは、やはり記者の質の問題のような気がする。米国の有力紙の記者は盗作なんかしなくとも記事は書けるのである。ただし、日本の記者以上に功績に重きが置かれるため、功名心のために記事の捏造が起こるような気もする。日本の新聞の捏造記事って「伊藤律架空インタビュー」ぐらいしか思いつかん。まぁ、よくよく考えればあれも何のためにやったんだかね。
 
まぁ、ジャーナリスト教育についてはもっと頭のいい人とかニシオ大先生あたりがやってくれそうなんで、この辺にします。
そもそもぼくは基本的に小難しい話は得意ではない。もっとバカらしくて「へぇー」とは思うけど何のためにもならないような話が大好きなのだ。現代における批評なんてもんはどーせその程度の意味でしかない。日常生活の処方箋のような批評もアリだが、そんなものを書けるのはごく一部の人だけである。ぼくはそんな頭のイイ人たちと勝負できるような器ではないのだ。


さて、前置きが長くなったが本題に入ろう。

冒頭で述べた米国式のキャリアアップだが、似たような動きが日本のとある業界にあることに気がついただろうか。それは「女子アナ業界」である。
ためしにウィキペディアで地方のテレビ局を検索して、そこにいる女子アナの経歴を見てみよう。20代後半のアナウンサーの多くが他局から転職してきたことに気づくはずだ。彼女たちもまた米国記者のように地方を転々とし、スキルアップを行っているのである。

ご存知のとおり、キー局に入れるのはほんの一握りの人ばかりだ。その狭き門に入れなかった者はやはり地方局で力をつけていくのである。しかし、彼女たちがどう頑張ったところでキー局に行くことはほぼ不可能である*1。というわけで、彼女たちが目指すのは「フリーアナウンサー」もしくは準キー局または独立U局ということになろう。
まぁ、中田有紀みたいになれれば大成功なのだろうが、それもまた難しい。女子アナの世界は実力以上に「ルックス」が重視される世界だからだ。中田氏があそこまで成功したのは実力もさることながら、やはりあのルックスだからだ。むしろ、なんであの人がキー局に入れなかったのが不思議なくらいだが。しかしまぁ、キー局に入れなくとも、美人でアナとしての実力があれば全国ネットでレギュラーも持てるわけだから、アナを目指す人には大きな励みになるのではないだろうか。

しかし、最近の女子アナってやつは「顔と雰囲気でえらんだんじゃねーの」という人が多い。まぁ女子アナという仕事はやってみないと適正というものはわからないので仕方ないと言えば仕方ないのだけれども。
ただ、フジの平井氏なんかも伊達や酔狂で「おはガール」なんかやってないわけだし、他の連中もそう簡単にミスキャンパスになれたわけでもない。やはりそこにはそれなりのオーラがあったわけで、そこは評価されてしかるべきである。ただ、繰り返すがだからと言って「アナとしての適正がある」とは限らないのである。だからこそ実力のあるフリーの人間が重宝されるのである。

だが、最近ではキャリアも積まずにいきなりフリーとなり仕事を取る人々もいる。そういう人は決まって可愛い。あいつらカワイイだけだしな…なんてことも思うが*2、まぁそんなもんなのだろう。怨むならバカな男どもを怨め、地方の女子アナよ。

 
まぁ、キー局でも一年に一人ぐらい「???」って言いたくなる方もいらっしゃるんで、女子アナ志望の方は夢を捨てずに頑張ってください。
やっぱ女子アナになりたけりゃ真面目にそういうスクール通って、在学中からテレビとか出るかミスキャンになるかしたほうが近道なんだろうなぁと思う。やっぱカメラ慣れしてるやつは強いんだろ。

話は変わりますが、局ごとに女子アナの育成方法が違っててなかなか面白い。
フジなんかは最初から方向性決めて、バラエティならバラエティ、報道なら報道といった具合に育てていく。つまりスペシャリストを作るわけである。
それとは逆に日テレなんかは若いうちはなんでもやらせて適正を見極めていく感じに思う。馬場さんなんか典型的な例でバラエティから報道までこなせるジェネラリストってわけだ。
テレ朝は若手が報道に多い気がする。まぁ、前田なんかは例外なんだろうが*3
TBSは日テレに近いような気もするけど、最近はフジみたいになってるよな、青木とか小林とか川田とか。

だんだんと話の方向性がずれてきたな。まぁ、とにかく、女子アナはルックス7割、能力3割って感じじゃね?

でも、テレ朝っていい具合にバランスとれてんだよな。最近だと松尾さんと矢島さんがサイコーです*4。しかし、日テレの佐藤が伸び悩みだな。

しかし、いつの間に俺は女子アナマニアになったのだろうか。自分でもよくわからん。たぶん梅津とか荒瀬あたりがきっかけのような気がする。キモいなー、俺。

*1:その昔長野の地方局のアナがテレ朝に引き抜かれたこともあった。

*2:俺が日テレの編成だったら、トチ狂っても小林なんか夜のニュースに持ってこないんだけどなぁ。あれってさ、自局のアナの育成のためにもよくないよな。ぼくだったら無謀でも佐藤良子をメインにして経験積ませる。小林は土曜の早朝でいいよ

*3:といいつつもBSではニュースを読んでるらしい。

*4:俺が注目するアナは結構ブレイクするので要注意