吉井ライブ雑感

吉井和哉 【STARLIGHT TOUR 2015】金沢公演  2015/06/13 (土)@本多の森ホール (金沢) 

備忘録を兼ね、簡単な感想を残す

1. STRONGER
予想外の一曲目。吉井曰く「Xパターン」のセットリストらしい。
演奏は鶴ちゃん(Key)とよしふみ氏(Dr)のみ。
「僕を見て」。子供のような純粋な承認欲求というか、創造へのモチベーションというか。
どこかしら死のにおいも感じさせる。正直、うるっときた。
バックに吉井の影が映ったのもかっこよかった。

2. Hattrick’n
バーニー(Gt)とじゅんご(B)が登場し、一気にアッパーへ
白、赤、青の照明がきれいだなとおもった。
ライブ映えするかっこいい曲だなあとしみじみ。

3. ビルマニア
これまでのライブでは終盤の盛り上げ用だった曲だが、今回のツアーは序盤に演奏。
大サビのシンガロングはすてき。がんばらないとなあと思う歌詞。

4. ROCK STAR
イエモン時代の名曲。個人的には東京に出たてのころ、四谷の空を眺めながら、この曲を口ずさんでいた記憶がよみがえる。苦いけどあまずっぱいような季節。サビのメロディが秀逸だなといつ聞いても思う。

5. 紅くて咲こうとした恋の
正直、アルバムではそこまでぐっとこない曲。でもライブで聞くとすごいかっこいい。
吉井のギターはなんだったかな。たしかレスポールのゴールドトップだったと思うけど、
コードの鳴りが良かった。今回のツアーはバラード系がほとんどないから、
序盤で少し落とすにはぴったりの曲。

6. 迷信トゥゲザー
待ってました迷信トゥゲザー。どうにもこうにも脳内にこびりついて離れない。
横揺れ系のAメロ、Bメロから一気に突入するサビのリズムが快感。
でも、もっとライブ化けできるような気もする。

7. 母いすゞ
ライブで聞くのは初めてだけど、乾いた感じがとてもいい
吉井のアコギもよく刺さる 

8. 人それぞれのマイウェイ
久しぶりのマイウェイ。この曲の入った39108は大学4年ぐらいの作品
吉井の当時の感じとかも思い出す。LOVINSONから吉井和哉へと名前を変え
ロックスターである自分を取り戻すべきか迷っていたころ。
ちなみにそのツアーでは戻ったと思ったけど、結局は全然まだまだだったという

9. TOKYO NORTH SIDE
山田孝之の作詞、吉井作曲。ドラマ東京北区赤羽のエンディング
かっこいいわ。歌詞が曲に乗りづらいんだけど、そこをうまく落とし込む吉井の技術
鶴ちゃんのKeyによるストリングスの音色も悪くない。

10. MUDDY WATER
個人的にはちょー久しぶりのマディ。2005か06年のツアー以来じゃないか。
こじんてきにはすごい好きな曲。ラップのようなたたみかけるAメロ、上昇音階が心地よいサビ
そして定番のど・れ・が・お・れ・の・は・か・・・・

11. ふたりはさかさま
前曲の途中でブレイクし(どれが俺のは・か・)、簡単なMCから演奏
NHKのこども番組向けに提供した曲。作詞は別人。まずはバンド陣で練習してから、
吉井が歌う。本当はきょうやるつもりはなく、ツアー後半で披露する予定だったらしい。
初めて聴いたけど、ストレートなロックナンバー。ストーンズのオマージュかな。

12. Route69
佳文のドラム回しからしんみりとした一曲。好きなんだけど別れざるをえない2人の歌と勝手に思っている。たしか、照明がきれいだったなと思った記憶がある。夕日のオレンジのような光。

13. MUSIC
ダンスチューン。吉井は「生がいい」と連呼。生の音がいいんですよ。身体全体で感じられる音と光。
ライブはライブ(生)であるんですよ

14. 点描のしくみ
文句のつけようがない名曲。ライブで受けないわけがない。吉井のタンバリンさばきも最高。
人生は小さな点が積み重なり、線のように見える。一瞬一瞬の点を大切にすることで、線も美しくなる。
そんな歌。

15. Step Up Rock
吉井のパンク。何も考えず、ノリノリという感じ。ビバ白骨!

16. クリア
吉井なりの卒業ソング。空の青と桜の淡いピンクのような歌。
時の過ぎゆくままに進むしかない

17. You Can Believe
これって全然気づかなかったけど、You Can Believe「me」じゃなくて、You Can Believe「you」なんだな。自分のことを信じなさいと、昔は信じてたでしょ、覚えてないの?と、問いかける歌なんだな。
50近くになった吉井だからこそ歌える曲。きらきらと輝いていた昔を懐かしむんじゃなくて、
今の自分もそうなれるんだと伝える歌。

18. パール
イエモン末期の曲。俺こんなにパール好きだったかなというぐらい感動した。疾走感とダイナミズムをひとまとめにした演奏はまじでぐっとくる。ギターのリフがいいんだよなあ。大学時代に軽音で演奏したのを思い出した。

19. (Everybody is)Like a Starlight
みんな星の光のように輝ける。いいメロディ書くよなあ。
ということで、本編終了。それにしても、結構アッパーなセットリストだな。バラードほとんどなし。
それが吉井の気分なんだろうな。

EN1. CALL ME
LOVINSON時代の曲。神様よコールミー。新宿のタワレコに買いにいったなあ。確か冬だったような記憶がある。どよんとしていた僕の大学生活前半を支えてくれた存在。俺も神様にお呼ばれするまでに後悔のないようにしないとなあ。

EN2. バラ色の日々
好きすぎて、前奏のピアノだけで曲が分かってしまう。このツアーでは初披露。ついでに前の曲も初披露だったらしい。吉井のツアーでは割と演奏されている曲ではあるけど、やっぱりぐっとくる。会場が一体となるシンガロングも最高。バラ色の日々は、いつもこの手をすり抜けてしまうんだけど、いつかはつかめると信じたい

EN3. FINAL COUNTDOWN
久々のファナカン! LOVINSON時代から最終盤の盛り上がりチューン。
なにも考えず、音に身を任せる快感がありますな。ファナカン、ダンダンダーン!
アウトロのスライドギターも気持ちいい。そういえば、バーニーのギターは買ったばかりのレスポールカスタムブラックビューティー 58年のビンテージで、福井県なら3LDKが買える額らしい。
あと、メンバー紹介もあったんだった。淳吾があいさつさせられて大変そうだった。

EN4. ボンボヤージ
死んだ人への思い、残された者たちの決意。人生ってなんなんだろうなと思ってしまう。
しんみりとツアーを締めくくる名曲だと思ったのだけれど、なんか吉井の様子が変。
歌詞は飛ぶし、2コーラス目に入らないしと思ったら中断。やり直し。
こういう重めの曲をやり直されると、気持ちが落ち着かないなと思う。しかも、結局歌詞思い出せてないし。笑 これで最後締められるのはなんかつらいなあと思っていたら、まさかのサプライズが

EN5. WEEKENDER
ボンボヤージが終了、佳文はドラムを降り、バーニーも淳吾も楽器を置き、終わりかと思ったら、「もう一曲やりたい」と吉井。まさかのおまけの一曲。会場は一番盛り上がったな。ほんと尋常じゃないぐらいの一体感。個人的には「遠回りしても良かったと言える大人になりたい」という歌詞が好き。そうですよ。遠回りしたって、いいじゃないと。間違えたっていいじゃないかと、最後はハッピーになれると信じて
自分の道を進むことが、人生を充実させるんだと思う。

ということで終了。二時間半近い長い公演となりました。吉井、金沢でサービスしすぎだわ。